草原のチョウで、体長3~3.5cm、前翅長20cm前後。雄の翅の表面は、青藍色で縁に黒帯があります。
雌では、やや外側に黒い斑紋があり、外縁の黒帯は幅広くなっています。
裏面は、雌雄ともに白色で前面に黒斑があり、後翅の縁ちかくには橙色帯があります。成虫は4月下旬~5月上旬に出現し、産卵します。4~5日で孵化した幼虫はマメ科のクララの花とつぼみを食べて成長し、さなぎの状態で夏~冬を過ごします。
草地改良や草原の管理放棄によるヤブ化などで生育できる場所が減少しています。また、捕獲による個体数の減少が懸念されます。
本州と九州に局所的に分布しますが、各地で絶滅したり絶滅の危機にあります。熊本の個体が分布南限になります。(参考文献:「くまもとの貴重な動植物」平成21年公益財団法人再春館「一本の木」財団発行より)
熊本県指定希少野生動植物で熊本県のレッドデータブック2014では絶滅危惧Ⅱ類、環境省は絶滅危惧Ⅰ類に分類されています。
※熊本県指定希少野生動植物
熊本県では特に絶滅の危機に瀕している種を「熊本県指定希少野生動植物」に指定し、県内全域において捕獲、採取、殺傷や損傷が禁じられています。
違反した場合は、県条例により1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられることがあります。
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